「まあ大変だろうけど渡辺隆久のこと考えてあげなよー?」


アハッと笑って歩いていく未桜ちゃん。
はあ。


それとほぼ同時に後ろから

「おは。」

…この声は。
もう二度と聞きたくない人の声。


「…渡辺隆久。」

「お?名前覚えてくれたんだーさんきゅ。まぁ将来のお嫁さんだもんな?」


お嫁さんなんて
ありえない!

「お嫁さんになるわけないでしょ」