陽斗はそんなことも気づかず
私をカラオケルームまで連れて行った。


カラオケルームに入った頃には、
もうみんなが歌っていた。
すごく楽しそうだった。



私たちもいろいろ歌った。




陽斗が意外に歌がうまかったのが
今日でわかったことだ。




なんか新鮮だった。






野球部は明日から3日間休みだ。





その間、2泊3日で
私の家の別荘に行くことになった。



今日と同じメンバーで。










「明日のことなんですけど!」
胡桃が言い出す。




「電車で行くので、8時30分駅集合でいいですか?」
「おう‼︎」

先輩たちはすごく張り切っている。



たくさん歌って
たくさん笑って
たくさん話して




今日の打ち上げは終わりとなった。







明日から3日間。










「結城、楽しみだね」






私は彼にそう言った。




彼はニコッと笑顔を返してくれた。







それを見ただけで胸がドキドキする。










楽しみだけど。
少しの不安も抱いて
私はみんなを見送り
眠りについた。