__翌日。

私は学校に行った。
陽斗は休んだ。
おそらく、まだ
頭の中や気持ちの整理が
できていないのだと思う。


「なんで、私は…」
「どうしたの?」

胡桃が話しかけてきた。


「胡桃…」
「なんか、困ってたみたいだし」
「ん、全然困ってない」

私は笑ってみせた。
親友でも、話したくない…。


「…また悩みがあったら言ってね?」
「うん、ありがとう」

胡桃は微笑んで
いいえ!
と言ってくれた。

そして、寿也くんのところに行った。



















「いいなぁ…」

そうだ。
私は愛してくれてた人を
自分から手放したんだ。



そう思うと堪えた涙が
次々にあふれでてくる。




授業中も。
休み時間も。
部活中も。



何をしたらいいのか
わからなくなった。







陽斗になんと声をかけたらいいのか。
なんて言ったらいいのか。






……部活終わったら
まっすぐ家に帰って
なにかできることを
見つけようかな……