「行ってきます、お父様」

私は鳥羽 帆乃香。
今はお父様と2人で過ごしている。
お母様は2年前、
交通事故にあって亡くなった。


そんな私も今日で中学3年生。
最上級生ってわけです。

私は有栖川中学校の生徒会長。
今日は入学式。
生徒会長である私は
代表で挨拶をします!

緊張しながら自転車で学校まで15分。
海沿いの道を走っていく。


ーー学校に着き…
私は自転車小屋に自転車をとめて
校舎に入っていく。




私はまだみんなに明かしていない
秘密がある。


それは……
私がお嬢様だということ。
先生方以外は誰も知らない。


「おはよう!帆乃香!」

声をかけてくれたのは
同じクラスで副会長の
坂城 寿也(さかき としや)くん。

「寿也くん。おはよう!」
「帆乃香が早いなんて珍しいな」
「そうかな?入学式だし…」
「そっか!挨拶、頑張れよ!」
「うん!」
「またな!」

そう言った寿也くんは
教室に行った。

私は職員室に向かってから
教室に行った。

(ガラッ


私が扉を開けた時…