ホテルに着いて

それから3日後。

組み合わせ抽選会。


私達の初戦は
1日目の第1試合目だ。




開会式後
すぐの試合。



そして、





この試合に敗れた高校は






1番短い夏になる…。






それだけは避けたい。



そのために練習してきた。










「帆乃香。心配すんな。俺らなら勝てる。俺が抑える。必ずみんなで勝つ」




陽斗は私にそう声をかけてくれた。





でも、不安で仕方なかった。






なんせ、初戦は
今年の優勝候補だからだ。





でも、私たちの高校だって優勝候補だ。










「うん…、勝つって信じてる」

彼にそう声をかけた。
彼は優しそうな声で
ありがとうと言って
微笑んでくれた。





その笑顔で何回安心したか。







そうだよ。









勝てるよ。










陽斗たちなら。










絶対に勝てる。











そう信じなきゃ










負けてしまうかもしれないから…。