(ゴホゴホ
私は朝から体が重かった。

結城が鳥羽家にきてから
結構経っているため、
結城の性格がだいたいわかる。

結城は心配性だ。
だから、心配はかけたくない。
だけど……
かなりえらい。

(ガチャっ

「失礼します」
結城が入ってきた。

「おはようございます、お嬢様」
「おはよう…」
「大丈夫でございますか⁈
顔色が…」
「大丈夫よ。心配しないで」
「そうでございます」

ほら…
結城はやっぱり心配性だ。

「今日の朝食はいらないわ…」
「そうでございますか」
「ええ…、じゃあ、行ってくるわね」
「はい…」

私はフラフラしながら
学校に向かった。

結城が私の異変に気付いて
学校に来ることを、知らずに。