ギュッと目を閉じ、背もたれにしていた壁の方へ体を引く。




そうしてキスを避けたつもりだったけど、キスする寸前、何故か玉川君は動きを止めた。



いきなり背中に当たって床に落ちた枕を見つめている。



その後は私と一緒。




カーテンが開いて隣のベッドから姿を見せた人物を、驚きながら見た。





「保健室で何やってんの?しかも無理やり?タチ悪いよね」





立っていたのは、皮肉を並べる洸ちゃんだった。