(昨日は体目的じゃないとか言ってた癖に嘘つきだ。玉川君ってやっぱ年頃の男の子だ……!!)





「キスだけはありにする」



「いやナシでしょ!!玉川君、もう水泳行きなよ!!」





真顔の玉川君につっこんでいる隙に枕を奪われると、玉川はそのままぽいっと隣のベッドの方へ投げた。



枕はベッドを囲むカーテンに当たり、床へ落ちる。



でも今は拾おうとか、それどころじゃない。






「橘ってさ、もしかしてまだ元カレが好き?太ってて嫌って言ってたじゃん」



「だからアレは、友達にあわせてしまっただけで!! 私体型とか全然気にしてないもん!!洸ちゃんは、ずっとその事気にしてたみたいだけど……大体アレは玉川君が大事にするから!!」



「何?じゃあ橘がふられたの俺のせいなの?俺のせいにすんの?」