(もう、具合大丈夫かな……?)





「具合どんな?」


「うん。もう平気。ごめん、心配かけて」






腰まで起き上がると、洸ちゃんは申し訳なさそうな顔をした。



申し訳ないのは、私の方だ。






「私の方がごめん。洸ちゃんに無理なダイエットさせたのって、私のせいだよ」


「涼花のせいじゃないって」


「痩せなくて良いって言ったじゃん……私、今の洸ちゃんが好きだよ?」


「そんなの嘘だよ……」





恥ずかしくて逸らしていた視線を、洸ちゃんの言葉で戻す。




目の前にはいつの間にか、私から目を逸らす洸ちゃんがいた。





「嘘でしょ。だってさ、知ってる?街を2人で歩いてたら、俺たちジロジロ人から見られてんだよ?釣り合わないってコソコソ言われた事だってあるよ?」

「そ、そうなの?」

「俺、涼花と付き合う自信がない……」





泣いてはいないけど洸ちゃんが泣いている様に見えて、ちくんと胸が痛くなる。