悪口を言う事が、自分の価値を下げるだけだって事を証明する良い例だ。




慌てるなら、はじめから人が不快になるような事を言わなきゃ良いのに。






「じゃ、じゃあね! またね!」





一人に続いて四人共ぞろぞろと校門へ向かい去って行くと、私はふうっと安心の息を吐いた。





清武君から話し掛けられると、ハッと我に返る。






「橘さん、途中まで一緒に帰ろっか?」


「え? あ、うん」






そして一緒に帰る事になり、並んで校門まで歩き始めた。