「お出かけかぁ〜、良いね!」
「涼花はどこ行きたい?」
「うーん……あ」
今度は真剣に悩んでいると、洸ちゃんの後ろからこっちに向かって歩いてくる玉川君の姿が視界に入る。
玉川君も私達に気づいたようで私達の方をじっと見ていたけど、まるで無視するようにすぐ視線をそらした。
(……そうだよね。今の状況、話しにくいよね……私も声掛けるのやめとこう)
「……何?」
質問した後、洸ちゃんも玉川君に気づいてすぐに黙った。
話し出したのは、それから玉川君が私達の横を通り過ぎて行った後だった。
「涼花。……玉川のことちゃんと断った?」
「えっ!? うん。何で!?」
「いや……あいつしつこそうだから。しつこくされると嫌だし」
そう言うと、恥ずかしそうに私から目をそらす。
そんな洸ちゃんの態度にキュンとして、私は洸ちゃんの着ているブレザーの袖をちょんと掴んだ。
「涼花はどこ行きたい?」
「うーん……あ」
今度は真剣に悩んでいると、洸ちゃんの後ろからこっちに向かって歩いてくる玉川君の姿が視界に入る。
玉川君も私達に気づいたようで私達の方をじっと見ていたけど、まるで無視するようにすぐ視線をそらした。
(……そうだよね。今の状況、話しにくいよね……私も声掛けるのやめとこう)
「……何?」
質問した後、洸ちゃんも玉川君に気づいてすぐに黙った。
話し出したのは、それから玉川君が私達の横を通り過ぎて行った後だった。
「涼花。……玉川のことちゃんと断った?」
「えっ!? うん。何で!?」
「いや……あいつしつこそうだから。しつこくされると嫌だし」
そう言うと、恥ずかしそうに私から目をそらす。
そんな洸ちゃんの態度にキュンとして、私は洸ちゃんの着ているブレザーの袖をちょんと掴んだ。