(やっと……元に戻ったんだな、私達……)





「はい……よろしくお願いします!」

「……こちらこそ」






ペコっと頭を下げると、藤崎君から頷かれる。




ぎこちない会話だけど、こんな日がまた来るなんて幸せ。





「洸ちゃんってまた呼んで良いかな……?」





頬を熱くしながら勇気を出して質問すると、




「……うん。どうぞ」






返事が返ってきて、その言葉も嬉しくて舞い上がりそうだった。




(『洸ちゃん』。洸ちゃんかぁ……)





「えへへ」

「何? 何か変?」

「いや、何でも……!」

「ところでさ、相沢が今度マコと相沢と俺達4人で出かけようって言ってたんだけど……」





ニマニマと緩む頬を慌てて引き締めると、藤崎君の話に耳を傾けた。