(あ、相沢さんの悪口言ってる……誰だろ？ 怖い……)




そうっと恐る恐る後ろを振り向いて見てみると、作業をしている四人の女子生徒達が視界に映る。




見たことはあるけど、名前はよく知らない。多分二人は私達と同じ学年で、後二人が二つ下の一年生だ。





皆派手めで可愛い子達だな……でもわざとらしく大きな声出して、気が強そうだな……。





「清武先輩が好きになるわけないですよね？」

「どんだけ自分に自信あんだろー。絶対自分のこと可愛いって思ってるよ」





(……いや、そんな事は相沢さん思ってないと思う。というか、自分のことを可愛いと思って何がいけないんだろう)





ハラハラしながらも私は相沢さんの悪口を言われて腹が立った。



同時に相沢さんが今の話を聞いてないか不安で心配にもなり、さっきからいつの間にかいない相沢さんの姿を探した。





すると……






(いた。……清武君と話してる)