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そんな幸せな生活にまた一波乱な出来事が起きそうになっているなんて、気づかなかった……。




4時間目。文化祭の準備で私は相沢さんとクラスメイト達と体育館で作業をしていた。




教室だけじゃ場所が足りないクラスがこうして体育館でも作業して良い事になっているんだけど、看板作りでベニヤ板にペンキを塗っている途中ふと顔を上げると、目の前の離れた場所で藤崎君も作業していることに気づいた。





(B組も看板作りなんだ。顔見れてラッキー。)





そう思いながら緩みそうな顔をキリッと引き締めていると、





「相沢の奴、今度は清武君狙ってるって。赤らさま清武君にひっついてて気持ちわりー」

「玉川君と別れたからでしょ？ やめとけってねー？」






後ろの方から聞こえてきた女子達の話し声に、背筋がぞくっと凍りついたような感覚に陥った。