玉川君の言葉で生徒達皆が動いたし、こうして私も心配だった洸ちゃんの事を見れた。





たまたまだろうけど。







「トイレに行くっていった後、廊下に出て倒れたんだ。心配しなくて良いから皆は授業を受けてなさい」



「だってさ、橘。気になってんだろ?先生が保健室連れていってくれるから心配すんな」






(……やっぱり、たまたまじゃないかもしれない)







先生が説明した後、玉川君からぽんぽんと頭を叩かれると私は頷いた。