モテるのも大変だな……。


最近玉川君の事大人しいなって思ってたけど、そのせいだったんだ。




相沢さんも心配だろうし、私はあまり心配させないようにしないと……。







「涼花、深瀬の事はあんま気にしなくて良いから。もう付き合っちゃえよ!」


「うん……もうそろそろ深瀬さんの気持ちも落ち着いてくるだろうし、付き合って良いのかなっとも思ってるよ……相沢さんに心配かけないようにするね。ありがとう」





またにこっと笑うと、机の中に入っている教科書とノートに手を伸ばす。





深瀬さんが落ち着くまでって初めから思っていたけど。




やっぱり両思いって分かってて、付き合えないのはもどかしい。






ブランコに座って宙ぶらりになってる気分……。






藤崎君もそうかな? 出来るだけその事には触れないように気を使っていたけど。