かなりショックを受けていたみたいだから、早く誤解を解いて貰わないと。





勘違いされたままだと面倒な事になりそう……。





「優希には嘘だって事話しとくから、橘は心配すんなよ?」




「うん……」




「そうそう! 俺昨日からこの部屋に母さんと2人で住んでんだ! これからよろしくな!」






「えっ、じゃあ玉川君も母子家庭?」







驚きながら尋ねると、玉川君から「うん」と返事が返ってきた。







状況的に玉川君と私って似ているかも。






苦手だと思ってたけど、少し親近感がわくな……。






「じゃあまた明日高校でな!」





玉川君から明るく笑いかけられると、私は頷きながら立ち上がる。





そして玉川君に手を降りながら部屋を去った。





まさか次の日に面倒な事が起きるとは、全然知らずに。