すると、隣の部屋のドアの前に立っていた男と目が合う。





(えっ……何で……!!)





その瞬間、ドアノブを持っていた手を思わず放してしまい、風でドアが全開してしまった。







バタンとドアノブが外の壁にぶつかる音と同時に、男が私を見ながら話し掛けてくる。






「橘……? 何でここにいんの?」

「そっちこそ、何でいるの?……玉川君」





外にいたのは高校の制服姿の玉川君だった。






その隣には同じく制服姿の女子生徒。






この生徒、なんか見たことある。






というか……同じクラスの相沢さんだ。