(何するんだろう……ふざけてる暇ないのに)




「それ私の……」




消しゴム、と続けて言いながら、しゃがんだまま右上に顔を向ける。




と、途端に目の前に玉川君の顔があって後悔した。





「……返して欲しい?」





私の隣にしゃがんで意地悪く笑う玉川君の顔を、目を丸くし、ごきゅっと息を飲みながら見る。