「もう玉川がいるから無理か。それとも誰でも良いの?」



「だから、玉川君とは何でもないんだってば!……藤崎君、変わったね」





藤崎君が持っているミルクティーを見つめ、そう呟く。




大好きだったのに。




好きだったのに。





これでもう本当に、洸ちゃんとの恋が終わってしまった。





そう実感して藤崎君に背中を向けると、この場から去ろうとした。





「変えたのは誰だよ……」





歩き始める時、そう聞こえた気がする。