* * *
2限目の休み時間。
次の授業の教科書を引き出しから出していた。
するとクラスメイトの女の子2人が席へ近付いてきて、きゃっきゃと面白そうに騒ぎ始める。
「ねぇねぇ、涼花ちゃん。藤崎君と玉川君が涼花ちゃんを取り合って喧嘩したって本当?」
「えっ!?何その話!」
「他のクラスの子が1限目の休み時間に、藤崎君が玉川君を殴って生徒指導室に連れていかれたって聞いたの。玉川君って優希ちゃんと付き合ってたよね?別れてたの?」
まずい。他の子にばれている……。
洸太君と玉川君が私を取り合ってなんて、嘘の噂になってるけど。
これがもし、相沢さんの耳に入ったら……
「そんなの嘘だよ!私を取り合うわけないし!玉川君と相沢さんもまだ付き合ってるみたいだよ」
「そうなの?じゃあ良かったね〜」
ドキドキして緊張しながら答えた私に、女の子の一人が続けて言った。
「優希ちゃんもこの話知ってるもんね!本当だったら傷つくよね!」
2限目の休み時間。
次の授業の教科書を引き出しから出していた。
するとクラスメイトの女の子2人が席へ近付いてきて、きゃっきゃと面白そうに騒ぎ始める。
「ねぇねぇ、涼花ちゃん。藤崎君と玉川君が涼花ちゃんを取り合って喧嘩したって本当?」
「えっ!?何その話!」
「他のクラスの子が1限目の休み時間に、藤崎君が玉川君を殴って生徒指導室に連れていかれたって聞いたの。玉川君って優希ちゃんと付き合ってたよね?別れてたの?」
まずい。他の子にばれている……。
洸太君と玉川君が私を取り合ってなんて、嘘の噂になってるけど。
これがもし、相沢さんの耳に入ったら……
「そんなの嘘だよ!私を取り合うわけないし!玉川君と相沢さんもまだ付き合ってるみたいだよ」
「そうなの?じゃあ良かったね〜」
ドキドキして緊張しながら答えた私に、女の子の一人が続けて言った。
「優希ちゃんもこの話知ってるもんね!本当だったら傷つくよね!」