災難だ。



何か嫌な予感がする。




高校生活に波乱が起きようとしているような、そんな気がする……。




この玉川君のせいで。




「……何で言っちゃダメ?玉川と浮気する気?」


「それはない!!絶対ない!!」




洸太君に全力で答えると、玉川君がふざけて悲しそうに口を挟んでくる。





「え〜、そんな事言うなよー。俺ちょー寂しい!コッソリ付き合うって約束したじゃん!」



「玉川君……お願いだから黙ってて……」



「キスもしたし!ほら!」




一体何のつもりなのかズボンのポケットから携帯を出すと、脅されるのに使われた偽のキス写真まで私と洸太君に見せる。




もう、私のメンタルはボロボロ……。