~2Dの教室にて~

「改めまして優来拓斗です。美華高は僕の母校なんです。みんなは僕の後輩なんですよ
よろしくね♪*゚」

先生になっても変わらない。

「質問たーいむ」

女子がめっちゃ手を上げる。
恋人はいますかとか好きなタイプとか。

「最後に1人」

「兄弟はいますか」

これだけは聞かれたくなかったのに。

「兄妹は、お兄ちゃんと妹です!お兄ちゃんは高校の先生やってるよ!妹はまだ高校生!」

それだけでいいからもう黙ってて。

「多分みんな俺の兄妹は知ってると思うよ」

ざわざわ~
疑問の言葉か教室を飛び交う。
なんで言うのよ。

「最初に言っといた方がいいと思うから言っておくね。みさき!立て」

「はい…」

みんなの視線がなんだか刺さる。

「俺の妹の優来海咲です。兄は成斗先生」

あぁーあ言っちゃった。

「にてる~」

みんなが口を揃えていった。
私は驚いた。なんかうれしかった。

「そーゆーことです!よろしくね。」

兄がずっと話してたから篤葵のこと忘れてた。

「力内篤葵です。スポーツ大好きっす。
よろしくです」

あっくん人気者になりそう。
女のハートをもっていってるぞ!

「篤葵くんは何部入るの?」

「サッカー」

キャーと声が…

拓斗の話が長すぎて授業終わった。
拓斗の周りにはほかのクラスの女子がいる。
これからいろいろと大変だな~