新学期早々大変です。
みんなはまだ何も知らない。

「拓斗先生かっこよくね?」

隣のクラスの友達が言ってきた。
後ろで成斗先生がクスッと笑った。
そりゃ笑うでしょうね。

「拓斗先生ね。いいと思うよ~」

こんなんでいいかな!
兄のことはまぁいいんだけど、転入生の
篤葵。
篤葵は私のいとこなんです。もぉ~身内
いすぎでしょ。

~学年集会終わり~

教室に戻るのも勇気いるよ。

「みさき~。拓斗先生かっこよくね?
私タイプだわ~」

「そーなの?なら良かったわね♡」

「みさき。成斗先生が呼んでたぞ」

「ありがと~」

学校で兄に呼ばれことは滅多にない。

「黙っててごめんな。拓斗のことも篤葵のことも」

「ほんとよ~なんで一気に身内増やすのよ」

「詳しくはまた家で話す」

いいけど嫌だ。
はぁー。疲れるわ~