私、梶野結衣 15歳!

念願の桜木高校に奇跡的に合格できた
そして今日は入学式

「結衣ーーー? 早く行かないと遅れちゃうわよー?」

え!? 慌てて時計を見るともう、8時
やばい! ゆっくりしている場合じゃなかった!
 
「お母さん、いってきまーす!」
「あ、ちょっと結衣! 朝ごはんはー?」
「いらなーい!!! 遅れちゃうよ!」

家を出て走っていると、誰かにぶつかってしまった

「いったい...」
 
本当に痛い... すみませんと言いながら顔を上げると、ものすっごいイケメンさんがいた

「悪かったな 大丈夫か?」
イケメンさんはそう言いながら手を伸ばしてくれた

「は、はい! あれ? その制服、桜木高校ですよね!? 私もそこなんです!」

「あ? あぁ、そうなんだ」

じゃって言ってからそのイケメンさんは歩いて行った

「かっこいい人だったなぁ... って! こんなことしている場合じゃなかった! 遅れるーーー!」