「依來はそんなのどうでもいいもんね」
 「うん…」
 「うらやましいな」


あたしは体を起して目を見開いた。


 「なんで」
 「え…いや、何ていうか」


目が泳いで定まらない目をじっと見つけた。


 「そんな仲良い男友達いないなって」


そうかもしれない。あたしたちにとっては普通だけど周りからみれば羨まし柄れているのかもしれない。


まぁ、今さら言われても困るけどね。


 「そーゆーことね」


一応そういう答えにしておいた。面倒臭そうだったから。