「目、腫れてる」


優しく頭に乗せる手は瑞樹とは全然違って小さく思えた。


 「しょげた顔、すんなよ」


目がしらが熱くなって必死にこらえていたけど、蓮がゆっくり抱きしめてくれて、一粒一粒がゆっくり頬を流れていった。


周りのみんなは気がつけば変な話題で盛り上がって笑っている。


 「立てるか?」


腕をしっかり持ってくれている蓮に言われるがままに屋上について行った。




 「瑞樹から二人のことはちゃんと知っていた。瑞樹、俺に必死に説明しすぎて噛みまくってた」
 「蓮に知られることが怖かったんだ」


勝手に口が動いていて、自分で何て言っているか全く分からない。


 「俺はこの二人がどんな未来を選んでも付いていくつもりだった」


蓮は地面に座っ空を見上げていた。


その顔はすっごく寂しそうで、つらそうで…あたしが言える立場ではないけど