学校になんて行けなくて、3日も休んでしまった。
きっと蓮が心配しているだろうけど、連絡を取る気にもならない。
だけど、そんな気持ち羽裏切るように蓮からのメールがあった。
『お前に大事な話があるから明日、必ず学校に顔を出すこと!』
だから今日は学校に来た。
教室に入ると一気に会話が無くなり、みんなの視線が集まる。
いつもあたしに声をかけてくれる茜さえも今はあたしを見つめる一人になっていた。
蓮はまだ学校には来ていないようであたしは力なく、自分の席について顔を机に埋めた。
「依來!遅いんだよ。速く歩け」
「速いってば瑞樹」
どんなに走って行っても、全然追いつかなくて…
むしろ離れて行っているような気がする。
蓮はあたしと同じスピードで走っているのに。
「依來」
顔を上げると蓮の姿があって、今のは夢なんだと確信した。