「これ…」


瑞樹がかばんをあさって取り出したのは白く細長い箱だった。


 「開けてみな」


箱をを見ると、中には赤いガラスがきらきら輝いた可愛いネックレスだった。


 「可愛い」
 「だろ?」


ネックレスを手に取ると、夕日に輝くガラスが幻想的だった。


 「依來…ずっと一緒にいてくれませんか」


嬉しくてうなずくと、瑞樹があたしの手からネックレスを取って私の首に付けてくれた。


くすぐったくて、恥ずかしくて…


顔を下げてしまう。


そんなあたしの手を握って抱きしめてくれた。


体が離されて顔を上げると不意に瑞樹の唇が触れた。


熱くて、柔らかくて。


瑞樹のあたしへの愛が一気に溢れてくるように思えた。


頭をくしゃくしゃしてくる瑞樹の顔はすごく真っ赤で・・・


見てるこっちも赤くなっていく。