「食べる?」
「要らねぇよ」
「食べてみ、美味しいから」


あたしは、新発売のピーチ味のアイスを薦めていた。


「要らねーって」
「何でよ…ほ」


ほら、と言って瑞樹の口に突っ込もうとしたら瑞樹の頬につけてしまって瑞樹が溜め息を付いた。


「拭いてよ、口で」


は?って何で口で拭くことになれるのよ!頭おかしんじゃない?


「なんで」
「アイス付けた罰」
「ほら…」


瑞樹の頬を軽く叩くようにして拭き、川で手を洗った。


「あれ、蓮は」
「さっき、どこか行ってたぞ」



周りを見ると蓮の姿がなかった。


「もしかして、さっきの話し聞いていたりして」
「居なかったから話したんだよ」