「やりやがったな」


瑞樹が立って蓮を追いかけまわした。


もし、蓮があたしたちのことを知ったらなんて思うだろう。


蓮は優しいからあたしたちが二人になる機会を作ってくれるのかな?


それがあたしたちにとって心を辛くさせる。


そんなことを思いながらぼーぉっとしていると、


水を顔にかけられた。


水の隙間から瑞樹の心配そうな顔が見えた。


 「やったな」


瑞樹を追いかけて公園中を走り回る。


は、速い…体力ありすぎ


瑞樹を追いかけるのを止めて膝に手をついて肩で息をした。


 「おーい、こちに来いよ」


蓮が下の階段にある小川から手を振っている。


ふらついたありで階段を下りて、靴を脱いで川に足を付けた。


太陽に浴びている小川はきらきらしていた。