「有り難うございました」
店員の声が聞こえるのと同時にコンビニの自動ドアが開いた。
外に出るとため息が出るほどの暑さだった。
蓮は自転車を押しながらあたしたちと歩幅を合わせた。
「あ、公園だ」
蓮の提案で少し公園で遊んで行くことにした。
「だりぃ」
一番にベンチに座り込んだのは瑞樹で、その隣にあたしが座った。
蓮は一人でブランコに乗っている。
もう、そんな年じゃないでしょ、あんたは…
そんな蓮が子供のように見えた。
「蓮に言ったか?」
「何を?」
「俺等が付き合ってること」
「あたしからは言えないよ」
ベンチいっぱいに背中を伸ばした。
「でもいつかは…」
「お前らも遊べ!」
血下記の水道から水を汲んであたしたちにかけた。