少しして瑞樹と茜の声が聞こえてきて、蓮が私をぐっと抱きよせた。
茜が瑞樹にトイレに言ってくるとだけ残し、瑞樹は部屋に入ってきた。
あたしたちはドアの隙間からそっと息をひそめて瑞樹を見ていた。
瑞樹はあたりを見渡しているようだった。
そして、ポケットから出してきたスマホをいじり始めた。
ばれないようにドアから抜け出し、瑞樹の耳元で叫んだ。
「わぁぁ!!!!」
「わぁ!」
瑞樹は変な声を出しベットに倒れた。
「めっちゃウケる!」
お腹に手を当てて爆笑していると、蓮に後ろから腰をくすぐられた。
「わ!くすぐっったい、もうだめ。あー、ははは…」
耐えきれなくなって瑞樹の上に倒れた。
「ぐへっ」
「瑞樹たすけてー」
「とりゃ!」
瑞樹の上にあたしと蓮が乗ってはしゃいでいた。
にしても蓮、重っっ!
「何してんの?」