新しいクラスで少しずつ馴染み始めた5月、ある男子が何かの拍子に喧嘩をしていた。


その喧嘩をしていたのが、


 「秋津!てめぇ調子乗ってんじゃねぇ」
 「馬鹿に馬鹿って言ってんだろうが、馬鹿!」


秋津瑞樹。クラスの中でも背が高く、喧嘩早い所があるが、あたしには子供でしか思っていない。茶髪が特徴。


 「おい!表に出ろ」
 「望むところだ」


喧嘩はだんだんエスカレートし、中庭までに広がっていた。


 「派手にやってるねぇ」
 「平和でしかないよ」


下の購買でジュースを買って、あたしと茜は二人が教室から出て行くのを見ていた。


 「ヤバイよ、二人の喧嘩。見に行こ」


クラスの女子たちが喧嘩を見に席を立った。教室のはあたしたちしかいなかった。


 「暇だからあたしたちも行こ」


茜の案に嫌々教室を出て仲荷をに向かった。




中庭について茜を見ると、その茜がどこにもいなかった。


なんではぐれちゃうかな…