目を開けてみると茜の屁うあのベットで寝ているようだった。


寝返りを打つと、なんと重い毛布。


毛布から顔を出すと、すぐ目の前に瑞樹の顔があった。


寝息が掛りそうなくらい顔との距離が近く、顔が熱くなる。


まつ毛長いな~。


そう思いながら瑞樹のまつ毛を触ってみる。


すごーーー。


肌白いな~男のくせに。もちもちしてる。


瑞樹の寝顔にふふっと笑ってみる。


 「何、人の顔さわってニヤニヤしてんだよ」


瑞樹が目を開けた。
 

 「ニ、ニヤニヤなんてしてないもん」


瑞樹があたしの足をからめてくる。


 「人の顔見てニヤニヤする変態」
 「なっ…」
 「お前、なんで昨日寝たんだよ」


寝た?……そういえば、森で蓮に抱きついたところから記憶がない。眠ってしまっていた。


 「急に眠たく…」


瑞樹があたしの頭をもった。


 「ったく、心配かけんな」
 「分かってるって。それより、二人はまだ寝てるの?」
 「あぁ。みたいだな」