辺りを見渡していると急に蓮から抱きしめられた。


 「びっくりした~」
 「怖いんだろ?しばらくこうしてるから、落ち着け」
 「…う、うん」


普段の蓮なら絶対こういうことしないような気がする。


意外な一面に変に心臓が暴れた。


蓮の手は暖かくて、じんじん伝わってくる。


あー…やばい。眠くなってきた。


瞼がすごく重い。


 「蓮…」
 「ん?」
 「……」


あたしは蓮の名前を呼ぶと同時に眠ってしまった。