「仲が良くて微笑ましいですね」


あたしは二人と別れた後、茜の家に行った。


茜にさっきのことを話すと、クッションをくしゃっとして抱き抱えた。


 「ま、瑞樹がおごってくれるから許すけどね」


目を細めて優しく笑って茜はさっき私が買ってきたジュースを飲んだ。


 「もう、蓮のやつ…」


そう名前を言ったとき、家のインターフォンが鳴り、茜が今まで以上の笑顔で部屋を出て行った。



 
 再び茜が部屋に入った時、茜の後ろには


 「よ!」
 「何してんだよ」


蓮と瑞樹がいた。


 「なんで!?」
 「さっき、電話あったの。依來には内緒で」
 「ま、見事な驚きっぷりだな」


瑞樹が右手に袋をさげて言った。


 「腰ぬけた…」


何が何だかわかっていないあたしは部屋にへなぁ~と座り込んでいた。


 「これくらいでかよ」


蓮が爆笑している。


むっとして蓮を見つめた。


すると三人は当たり前のように部屋に座った。


 「……で、今日の夜までいるの?」
 「「「泊る」」」
 「え~~~!?」


三人の声が同時に聞こえた。