次の日の放課後も三人で帰っていて、今から何をするかという話になった。
「カラオケは?」
「あ、あたしパス」
「なんでだよ」
蓮がおもしろくなさそうに言った。
「あれだろ?茜ん家」
「そう」
今日、あたしは茜の家に泊まりに行くことになっていた。
バックを乱暴に振りまわして瑞樹は言った。
さっき寄ったコンビニで買った食料や飲み物を左腕にかけ、右手にはアイスを持っていた。
「お前、昨日のは」
蓮があたしのアイスに目をやりながら言った。
「全部食べた」
「お前すげぇな」
「あの量はちょろいぜ」
スキップでミリを行き、振り返ると瑞樹が誰かに伝をしていた。
「…行くから…秘密な、おう」
この間買ったばかりだと豪語するスマホをポケットの中に突っ込んだ。