シキガミとの対面が終わった後、

おれは別室で宮人長と呼ばれる人から、この宮の多くを教わり、学ばされた。


まずこの宮を“紅ノ宮(くれないのみや)”、シキガミの部屋を“紅の間(くれないのま)と呼ぶこと。

そしてここに仕える者は男を“宮人(きゅうにん)”、女を“宮女(きゅうじょ)と呼ぶ。

シキガミの身の回りの世話は、基本宮女が行うそうだ。


あとは大まかな宮の全体構成と、一日の流れ、そして礼儀作法をみっちりと叩き込まれ…