「いだっ だからわざとじゃないってなんもやってないって!」
「絶対?」
「うん 絶対。」
急に真面目な顔になる龍。
「ここまで送ってきたら帰ろうって思ってたんだけど、麻理子ちゃん起きてくれないんだもん」
「鍵さ・・・かけないとやばいじゃん?」
上目遣いに麻理子に媚を売る。
麻理子、そんな龍の仕草を見て、
「しかたないなぁ・・・・・・」
と、口をとがらした。
そして鍵が開いていたら もしかしたら泥棒に入られていたり、もしかしたら強姦されていたかもしれないと、
思ったら、怖くなってきた。
「・・・ありがと。」小声で呟く麻理子。龍に感謝の気持ちはあるが、なかなか素直になれずにいる。