バイクにキーを差し込みながら、
「後ろ乗りなよ、家まで送ってあげっから」
行った先から 麻理子が後ろに乗りかかってきた。
「じゃぁ 行くよ。道案内よろしく」
そう言って アクセルをふかしてバイクは前に進んだ。

ドサッ

急にタイヤの高さが上がる。
「なんか軽くなっ・・・・」
おそるおそる後ろを振り向くと、バイクが進んだことで、そのまま
後ろへ倒れこけてしまった麻理子が道路にしりもちをついていた。
「いたぁぁーーい ふぇええ」

「え・・・・・そんなに酔っちゃったの?」
「頭痛いよ お尻痛いよ ふぇえええん」
「おいおい・・・飲めないなら飲むなよっ」
バイクを降りて麻理子の所まで戻ってくると、
仕方なくバイクを止めた。

「ど・・どうしよう・・・・」
龍は、麻理子の脇の下に両手を入れると、上へ引っ張りあげてみた。
だらんとしたまま垂直に立たされる麻理子。
足はふらふらとしたまま。