ガチャ・・・
麻理子が洗面所から出てきた。
龍がいびきをかくほどに寝入ってくれたおかげで
安心して風呂に入る事が出来たようだ。
すっかり緊張の溶けた顔つきになっている。

「ハァ・・・・」

(暖まったものの・・・・ 私結局ここで寝るのね・・)
(でも、ベッドで寝るわけにもいかないし・・・こうなったら女の維持を僕ちゃんに見せてあげるわ)

麻理子はベージュ色の絨毯の上に 体育座りになった。
沈黙の中、龍のいびきだけが聞えている。

ピュゥゥゥ・・・・ンゴッ・・・・スゥゴゴゴゴォォー
ピュゥゥゥ・・・・ンゴッ・・・・スゥゴゴゴゴォォー

それを子守唄に 麻理子もうつらうつらと アゴを上下に揺らしながら眠ろうとしていた。
すると・・・ 急に麻理子の体に痛みが走った。

ピキーン・・ ジンジンジン・・・

「うぁあっ つつー お・・・・お尻が・・お尻がしびれ・・・た。」
「っつあー こんなの初めて」
そう呟いて体制を替え、カバンを枕に横になった。

麻理子の声でいびきの音がスゥ・・・スゥ・・・と弱くなったが、
そこからまた、龍のいびきが さきほどのリズムに戻り・・・・

1時間ほど過ぎた頃・・