それから15分ほどして 龍が洗面所から出てきた。
Tシャツにジャージの長ズボンを履いていている。
学生だけあって よけいな脂肪がついていない、小麦色の綺麗な体のラインで
腕の血管が大人に成長しつつあるのを感じさせた。

「裸じゃなくて良かったわ・・」
龍に聞えるようにつぶやく麻理子。

「裸のわけないでしょ。」
そう言い返すと龍は、 再びベットに転がり今度は本当に寝てしまったようである。
カバンはちゃっかり枕の下に敷いているのを見て、麻理子の口元がゆるんだ。