お昼休み。
私はポツンと席に座り弁当を取り出した。
孤独だ…歩美…歩美不足だ…。
独りが嫌なわけではないが、歩美がいないと寂しい。
と、お弁当を食べているとき
「あの、夏子さん」
誰かが私を呼んだ。
声の主の方を見上げると…誰?
「あのっ、私このクラスの委員長なんだけど」
「…あー」
確かに、そう言われれば。
その顔は、よく皆の前で話をしていた人。
なるほど、委員長か。
「何か用ですか?」
「その…お昼、一緒にいいかな?」
眼鏡に三つ編みという、まさに地味。
もしかして友達少ないの?
だから、歩美といない私を狙ってきたの?
それが顔に出ていたのか、委員長はハッとして否定した。
「あのっ、私…夏子さんに相談があると言いますか…その…」
「相談?」
なんで私が…
と思ったが委員長の寂しそうな顔を見ると断りきれなかった。