「西本さん……好きです」
「ありがとう……」
朝、7時45分。
昨日、課題を学校に忘れてしまったので早く登校して取り組もうと思っていた。
そうしたら、どうだ。
友達繋がりでほんの少しだけ知り合った男子生徒が、なんと私の席に座っていたではないか。
気持ち悪いなと顔を歪めながらも声をかけたらこの展開。
「俺、本当に好きだから」
「どうも……」
ぶっちゃけ言うと、この男と話した記憶はあまりない。
「この人、あたしの彼氏の友達なの」という紹介だけされた男。名前も知らなければ、顔も覚えていなかった。
改めて外見を観察。
イケメンとは言いがたい顔と、165cmくらいの身長。
勉強ができるとか、運動神経良いとかも分からない。
ほぼ初対面である。
何故この男が私のことを好きなのか。
「ずっと前から可愛いなって思ってて……」
あぁ、顔か。この顔が好きなのか。
美人じゃないがブスでもない。
どちらかというと可愛い部類に入る顔だと友達に言われたことがあるし、自分でもまあそんなとこだろうと思ってる。
飛び抜けて可愛い、とかではない。
「で、その……」
「ごめん」
「……え?」
この人はもしかして知らなかったのだろうか。
私のことが少なからず好きなら、噂なんてすぐ耳に入るんだと思うけど。
「私、男が嫌いだから。目が合うだけでも気持ち悪い」
「ありがとう……」
朝、7時45分。
昨日、課題を学校に忘れてしまったので早く登校して取り組もうと思っていた。
そうしたら、どうだ。
友達繋がりでほんの少しだけ知り合った男子生徒が、なんと私の席に座っていたではないか。
気持ち悪いなと顔を歪めながらも声をかけたらこの展開。
「俺、本当に好きだから」
「どうも……」
ぶっちゃけ言うと、この男と話した記憶はあまりない。
「この人、あたしの彼氏の友達なの」という紹介だけされた男。名前も知らなければ、顔も覚えていなかった。
改めて外見を観察。
イケメンとは言いがたい顔と、165cmくらいの身長。
勉強ができるとか、運動神経良いとかも分からない。
ほぼ初対面である。
何故この男が私のことを好きなのか。
「ずっと前から可愛いなって思ってて……」
あぁ、顔か。この顔が好きなのか。
美人じゃないがブスでもない。
どちらかというと可愛い部類に入る顔だと友達に言われたことがあるし、自分でもまあそんなとこだろうと思ってる。
飛び抜けて可愛い、とかではない。
「で、その……」
「ごめん」
「……え?」
この人はもしかして知らなかったのだろうか。
私のことが少なからず好きなら、噂なんてすぐ耳に入るんだと思うけど。
「私、男が嫌いだから。目が合うだけでも気持ち悪い」