「おっはよーございまーす!」
実里は、朝から元気がいい。
「おはよう、実里。」
わたしの名前は、雨宮雫(あめみやしずく)。
ごく普通の高校生です。
そして、隣にいるのがわたしの幼なじみの長谷川実里(はせがわみのり)です。
「今日は、ずいぶん機嫌がいいのね。」
「こんなに、晴れた日は、素晴らしいじゃないの・・・!!」
実里は、朝日を浴びるかのように空に向かって手を広げた。
「今日の実里、なんだか変だよ。」
わたしは、口に手を当てながら実里を見る。
「そんなことないって!!」
実里は、目を輝かせながら言う。
「・・・。」
わたしは、しばらく実里を見つめてからこう言った。
「やっぱり、今日の実里、変よ?」