「ちょ、ちょっと、実里?!わたしの話は、まだ終わってないよっ。」

「はいはい。」

実里は、そう言う返事をするだけで聞く耳持たない。

「はい、間宮くんも席についてね。」

実里は、間宮くんに声をかける。

「あ・・・うん・・・。」

そう言って、間宮くんも相変わらず、ボーッとした目でうなづくと静かに自分の席へ戻った。

「・・・。」

なんか、実里にからかわれてる感じがして調子狂うよっ・・・!!

わたしは、眉を寄せる。




放課後。

5時間目くらいから、曇ってきたなとは思ったけど・・・まさか、雨が降るなんて・・・。

「はあー・・・。」

わたしは、ため息をつく。

「天気予報・・・はずれたな。」