「え?」

わたしは、目を見開く。

今、わたしの名前を呼んだ・・・?

「な、なんでっ・・・わたしの・・・。」

「君の心は、雫がある・・・。」

男の子は、そっとつぶやく。

「え?」

「君の心は、病んでるね・・・。」

「なっ・・・。」

わたしは、頬をピクッと動かした。

「あ、あなたっ、誰?」

わたしは、顔を引いて少年を見つめる。

「・・・。」

少年は、じっとわたしを見つめていた。

「名前は?」