わたしは、肩を縮める。

「別に、隠さなくたっていいじゃない。」

なっちゃんは、わたしの肩に手をまわしてくる。

「・・・。」

「ひよりの想いを否定してるわけじゃないんだからさ。」

「なっちゃん・・・。」

「あ、そうだ。ひより、これ見て。」

そう言って、なっちゃんは鞄から、一枚のチラシを取り出した。

「?」

わたしは、首を傾げてぼおぜんとなる。

「えーと・・・あ、これこれ。」

「何?」

「明日ね、祭りがあるの。一緒に、行かない?」

「・・・。」

わたしは、とたんに目を見開いた。