そう言って、なっちゃんは、わたしの肩をたたく。

「ほ、ほんとだってば・・・!!」

わたしは、少しムキになる。

なっちゃんの言う通りです。

わたしは、少し正直になれないところがあるんだ。

なっちゃんには、かなわないなぁ・・・。

わたしの名前は、花澤ひより。

そして、わたしの幼なじみでもあるし大親友でもある岩崎夏(いわさきなつ)こと、なっちゃんです。

「わたし、何年、ひよりと幼なじみしてると思ってるの?」

「ううっ・・・。」

「ひよりのことは、お見通しよ。」

なっちゃんは、腕を組んで言う。

「で?実際のところどうなの?」

「ど、どうって・・・?」

「楽しみなの?楽しみじゃないの?」

「ううっ・・・。」